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ミニ情報通信

平成30年度下期北海道ブロック会議が開催されました。

 去る12月5日(水)午前10時から、標記会議が札幌コンベンションセンター(札幌市白石区)において開催されました。

 当日は、まず最初に横堀ブロック長(クリーンリース株式会社専務取締役)から、開会のあいさつがあり、1)10月に開催された常務理事会に出席し、今後のブロック会議の在り方等について議論した、2)北海道ブロックとしては、道外の会員企業の見学ツアー等も企画したいと考えている、3)どこか見学したいところがあれば教えてほしいといった話がありました。
 また、当日は、栗原会長からもあいさつがあり、1)厚生労働省からの受託事業も含め、全重協として何か新しいことをやろうとすれば、それなりの費用がかかる、2)このため、今年度から会費を値上げさせていただいた、3)会員の皆様には会費の値上げについてご了解いただき、感謝申し上げる、4)ブロック会議についても、これまでのように参加された会員の皆様が一方的に話を聞くだけでなく、会員の皆様からも積極的にご発言いただき、より参加者意識をお持ちいただけるようにしていきたい、5)障害者雇用について何かお困りのことがあれば、ブロック会議等の場で、どんどんおっしゃっていただきたい、6)全重協の会員は現在320を超えているが、会員同士積極的に交流を図っていただきたい、7)現在、会員企業に雇用されている障害者は必ずしも重度とは限らない、8)このため、来年の全重協設立30周年を機に全重協の名称を見直すことも検討しているといった話がありました。

 横堀ブロック長と栗原会長のあいさつの後は、本部報告ということで、厚生労働省の「今後の障害者雇用促進制度の在り方に関する研究会」の報告や障害者雇用施策関係概算要求について説明があった他、今後のブロック会議の在り方や会員企業に対するアンケート調査、全重協の名称に係る常務理事会の議論、衆議院厚生労働委員会における栗原会長の意見陳述についても報告がありました。
 また、これらの説明、報告に加えて、全重協の事業活動に必要な財源を確保するため、今年度も会員からの積極的な寄付をお願いするという話もありました。

 本部報告の後は、参加した各会員企業から近況報告がありましたが、その中では、1)9月の地震の際に起きたブラックアウトのために冷凍食品がだめになり、数十万円の損害が出た、2)就労移行支援事業所から紹介された障害者をトライアル雇用しようとしたら、ハローワークからトライアル雇用の求人を改めて出すように言われて戸惑っている、3)ベテランの障害者が、新しく入ってきた健常者のあら探しをして、いじめているケースがある、4)パートで雇用している障害者を正社員に転換することを検討している、5)障害者の加齢に伴う体力低下の問題については、短時間勤務にする等の対応も考えられるが、最終的には福祉との連携が必要ではないかといった話がありました。

 また、今回のブロック会議に合わせて実施した会員企業に対するアンケート調査では、「障害を持つ社員が仕事に飽きずに長く勤められるようにするためにどのような取組をしているのか」という質問があり、これに対してブロック会議に参加した企業から、1)仕事に関する情報を障害者と共有することが重要、2)障害者の処遇やキャリア形成に配慮することが必要といったコメントがありました。
 さらに、今回のアンケート調査では、北海道ブロックの会員企業19社のうち13社から障害者の雇用状況について回答がありましたが、その結果を見てみると、雇用されている障害者684人のうち、知的障害者が461名(67%)と最も多く、次いで身体障害者130名(19%)、精神障害者93名(14%)となっています。

 これを今から2年前に実施した全重協の会員事業所全体に対する調査結果(雇用されている障害者全体に占める知的障害者の割合が50%)と比べると、北海道ブロックでは、知的障害者の雇用割合が他のブロックよりも高いという傾向が伺えます。