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ミニ情報通信

関東・甲信越ブロック会議が開催されました。

 去る9月29日(水)午後2時から、東京都多摩市にあるベネッセ東京本部ビル21階のスタードーム(プラネタリウム)において、標記会議が開催されました。
 当日は、まず最初に、栗原会長から開会のあいさつがあった後、全重協の会員事業所である株式会社ベネッセビジネスメイトの見学会が行われました。
 同社は、「人のよりよく生きる(Benesse)を支援する」ベネッセグループの障害者雇用を目的とした特例子会社として、2005年2月に設立されました。
 また、同社は、ベネッセ東京本部ビルの中に入っており、同ビルの日常清掃や定期清掃、オフィス内における郵便物の配送、コピーサービス、総務サービスの業務代行、マッサージサービス等の業務の他、上記のスタードームの運営なども行っています。
 本年4月1日現在の従業員数は209名で、その半数以上の136名が障害者となっています。
 また、障害者の障害種別の内訳を見てみると、知的障害者が73名と障害者全体の半数以上を占めており、その他身体障害者が27名、精神障害者が22名、発達障害者が14名となっています。
 ただ、同社の櫻田社長によれば、ベネッセグループ全体の障害者の実雇用率に関する2018年度目標である2.5%を達成するためには、更に150人の障害者の雇用が必要となるそうです。
 当日は、参加者がいくつかのグループに分かれて、同社の各職場を見学しましたが、いずれの職場においても仕事スケジュールの見える化やチェックシートの運用、さらには聴覚障害者のためのお知らせライトの導入等が進められ、障害者にとって大変働きやすい職場環境になっているように見受けられました。
 また、同社においては、人事・総務部の中に障害のある社員の定着支援や研修、指導に当たる社員の支援なども行う定着推進課という組織が設けられているほか、障害のある社員を指導、サポートしている指導者を集め、指導方法や事例などの情報を共有するジョブサポート会議を定期的に開催していることなども、障害者にとって働きやすい職場環境づくりにつながっていると思われました(詳しくは、こちらの資料をご覧下さい)。
 株式会社ベネッセビジネスメイトの見学については以上ですが、当日は、その後、厚生労働省障害者雇用対策課長の尾崎俊雄氏から「障害者雇用の現状と課題」というテーマで講演が行われました。
 尾崎課長からは、まず最初に、平成30年度に予定されている法定雇用率の見直しに関し、1)具体的な数字については、今年の6.1調査の結果と労働力調査の結果を基に計算されること、2)その上で、労働政策審議会の関係部会で審議の上、決定されること、というお話がありました。
 また、その後、障害者雇用施策関係予算の来年度に向けた概算要求のポイントについて説明があり、3)ハローワークが中心となって、企業を対象に就労移行支援事業所の見学会を実施する等、企業と福祉分野の連携を一層促進する事業を実施すること、4)精神障害者の雇用を更に促進するため、ハローワークに配置する精神保健福祉士等の「精神障害者雇用トータルサポーター」の体制を大幅に強化するとともに、地域の精神科医療機関とハローワークの連携による就労支援モデル事業を実施するハローワークを現在の23か所から39か所に増やすこと、5)障害者トライアル雇用については、要件が緩和されてより使いやすくなったことの周知を一層徹底すること、6)農業分野における障害者の雇用を積極的に進めていきたいと考えていること、7)ナカポツセンターについては、精神障害者支援を行う担当者や企業OB等による企業支援担当者を全国で各30人ずつ新たに配置するとともに、精神科医等を障害者就業支援アドバイザーとして委嘱する等、その機能を強化すること、8)今年度から義務化された障害者差別の禁止や合理的配慮の提供に関し、個々の企業の実情に応じた相談支援を行い、様々な事例を集めて企業の参考となるよう事例集の作成等を行うための専門相談窓口を全国7か所に設けるとともに、障害者雇用に積極的に取り組む優良企業を認証する事業を創設すること等について、必要な予算要求を行っているというお話がありました。
 さらに、上記の障害者差別の禁止や合理的配慮の提供に関しては、今年の4月から義務化された以降の状況についても説明があり、9)7月までに全国のハローワークに寄せられた相談は、数十件程度であること、10)法違反が認められたために、事業主に対して是正指導を行ったものもあり、てんかんの人は採用できないと言ったケースがあったとのお話がありました。
 尾崎課長のお話の概要は以上ですが、当日は、発達障害者の就職状況の変化やジョブコーチの数等について、参加者から質問が出るなど、尾崎課長のお話に対する関心の高さが伺われました。
 尾崎課長の講演の後は、昨年度下期のブロック会議における全国共通のテーマである「全重協の魅力の在り方」について本部から報告があり、ブロック会議を終えましたが、当日は、その後も場所を変えて参加者による情報交換会が行われ、夜遅くまで障害者の雇用について熱心な議論が続きました。